沖縄の米海兵隊員、酒気帯び運転疑い クラスター発生の基地に所属
沖縄県警は25日未明、米海兵隊基地キャンプ・ハンセン(金武町など)所属の伍長ジャレット・ミックマン容疑者(24)を道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで現行犯逮捕し、発表した。「酒は飲んでいたが、検挙されるほど体に残っているとは思わなかった」と一部否認しているという。
那覇署によると、25日午前0時すぎ、那覇市松山2丁目の市道で酒気を帯びて原付きバイクを運転した疑いがある。呼気からは基準値の3倍近いアルコールが検出された。「夕方5時ごろから0時前まで、那覇市内のバーでビールとウイスキーを飲んだり、飲まなかったりしていた」と話しているという。
ヘルメットをつけずに2人乗りで走っているバイクを警察官が現認し、発覚した。同乗者もハンセン所属の海兵隊員で、酒を飲んでいたという。
現場はハンセンから30キロ以上南の那覇市内の繁華街。ハンセンでは新型コロナウイルスの大規模なクラスター(感染者集団)が発生し、15~24日で計240人の感染を確認。ハンセンで働く日本人従業員ら計10人はオミクロン株の感染が判明している。クラスターとの関連は不明だが、県は、米本国から異動してきた部隊によってオミクロン株が持ち込まれたとみている。
ハンセン所属の米軍関係者をめぐっては、クラスターが明らかになり玉城デニー知事が基地外への外出禁止を要請した直後にも、21日未明に北谷町内で酒気帯び運転容疑で現行犯逮捕される事件が発生。林芳正外相は22日、在日米軍のラップ司令官に電話で、コロナ対策とともに事件についても、遺憾の意を伝え、綱紀粛正と再発防止を申し入れていた。(木村司)
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