北海道民がはまるニューヨーク発の運動、ジャイロキネシスって何?

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阿部浩明
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 「ジャイロキネシス」をご存じだろうか。円を描くように曲線的に体をストレッチしながら、リズミカルな呼吸と調和させる。ニューヨーク生まれのこのエクササイズで、北海道鹿部町の町民たちがいま、「気持ちよくなっている」という。会場をのぞいてみた。

 「はい、手の吸盤、足裏の吸盤を感じながら」「手のひらに、お日さまの光をチャージする感じで」「水の中に頭から潜りながら息を吐くー」「次は、きれいな空気を集めてきて、シャワーのように自分の上に降りそそぎまーす」

 トレーナーの伊藤凪香(なぎか)さん(26)が、分かりやすい例えやイメージしやすい言葉をかけながら、参加者たちの滑らかな動きを導いていく。町が体験会を企画したところ、20代~70代の45人が受講を申し込んだ。この日は15人が町の総合体育館に集まり、休憩を挟みながら約1時間のストレッチに汗を流した。

 椅子や床に座っての運動なので、関節への負担も少ない。主婦の横井和子さん(73)は「股関節を痛めていたけど、無理なくできるのがいい。血液の循環を促してくれるので、硬くなったところが楽になる」と満足そうだった。

ジャイロキネシスとは  

 ニューヨークの元バレエダンサーが考案したエクササイズ。ヨガや太極拳、気功などをベースに、流れるような動きとリズミカルな呼吸を調和させるのが特徴。背骨を意識しながら、丸める、横に曲げる、反る、ねじるといった曲線的なストレッチの動きをすることで、筋肉や関節のバランスを整えていく。呼吸を多く繰り返すため、腹筋や背筋などの筋肉も保たれるという。

 伊藤さんは3歳でバレエを習い始めた。今は町内でクラシックバレエ教室を主宰し、子どもたちに教えている。

 数年前、札幌のバレエセミナ…

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