成田空港の機能強化へ、整備計画を公表

上沢博之
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 【千葉】成田空港の機能強化へ向けた滑走路整備計画の概要を、成田国際空港会社(NAA)が23日、冊子やホームページで公表した。整備する道路や調整池などが図示されている。新設するC滑走路の東西を滑走路横断道路(仮称)でつなぎ、近くに検討されている圏央道の新たなIC(インターチェンジ)と、既存の旅客ターミナルエリアを結ぶ計画も明らかにした。

 成田空港は、年間の発着容量を従来の30万回から50万回に増やすため、28年度末にB滑走路(長さ2500メートル)の1000メートル延伸や、三番目のC滑走路(長さ3500メートル)の新設などを目指している。空港の敷地は現状の1198ヘクタールから1099ヘクタール拡張される。

 B滑走路の1000メートル延伸は、現在の東関東道の約430メートル区間をトンネル化して、その上などに整備する。NAAは、この間の迂回(うかい)に使う東関東道の仮設道路(片側2車線、約1・2キロ)を来年秋に着工し、24年春に供用開始する。トンネル化などが終われば、元の東関東道を再開し、仮設道路は埋め戻す。ほかに、関連する成田市道の再整備も行う。

 C滑走路の新設では、滑走路の東側に整備される圏央道と、西側にある旅客ターミナルエリアを、県道成田松尾線につながる滑走路横断道路などで結ぶ。滑走路下の約580メートル区間は片側2車線の地下トンネルになる。芝山千代田駅周辺も地下に道路を通す。

 また国道296号も滑走路の地下をくぐらせる。新滑走路で多古町、芝山町の町道は130近く廃止されるため、交通が分断されないよう計約11キロに及ぶ町道の再整備や、滑走路の外周道路の整備なども進める。

 NAAは現在、埋蔵文化財の調査や測量、用地買収などを進めており、田村明比古社長は23日の定例会見で「予定通り、順調に進んでいる」と話した。(上沢博之)