「平和な地域創るために!」 高校書道部、新年控え安全祈願の書贈る
戸田和敬
新年を迎える前に地域の安全を祈願しようと、広島県立祇園北高校(広島市安佐南区)の書道部員が26日、同校で作品を制作し、地元の安佐南署に寄贈した。来年1月末まで署の1階ロビーで展示される。
「支え合って助け合って 笑顔溢れる街づくり よりよい町への第一歩 平和な地域を創るために!」。署員が見守る中、部員13人が縦2メートル、横3メートルの紙に20分ほどかけて揮毫(きごう)。磨いてきた筆遣いを披露した。
コロナ禍で作品を披露する場が減る中、安佐南署が「生徒の目で地域を考える機会を」と、書道部に作品の制作を依頼した。部長の浜岡杏優(あゆ)さん(17)が横断歩道を渡る高齢女性に寄り添う大人の姿を見て、「支え合いのある地域にしたい」と考えたことをきっかけに、部員らでメッセージを決めた。新春をイメージして梅や菊の花も添えた。
作品完成後、署から書道部に感謝状が贈られた。今重雅幸・同署地域交通官は「署に飾り、華やかな新年を迎えられます」と笑顔で話した。浜岡さんは「メッセージを読んだ人が、地域の平和を考える機会になってほしい」と語った。(戸田和敬)
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