オークラ建て替えで「片隅」に移動 「格落ち」訴えた久兵衛が敗訴

村上友里
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 ホテルオークラ東京(東京都港区)の建て替えで店舗の移設先がメインエリアから外されたとして、老舗すし店「久兵衛」がオークラに対し1千万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が27日、東京地裁であった。成田晋司裁判長は久兵衛側の訴えを退けた。

 訴状などによると、久兵衛は1964年から、オークラ直営の高級和食店「山里」に隣接する「メインエリア」で営業を開始。ホテル建て替え後の出店場所については、オークラとの間で協議して決めることを確認していた。

 だが、オークラが突然、メインエリアがある建物ではなく別の建物内の「片隅」を移設先に指定したため、久兵衛が2018年、今回の訴訟を起こした。

 久兵衛はこれまでの裁判で「高級店にはそぐわない場所で明らかに格落ちだ」とし、信頼や名誉を傷つけられたと指摘していた。(村上友里)