こんな人生正しいのか?…トップ営業職がオレゴンで見つけた「幸せ」

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堀川勝元
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 温暖な気候で知られる愛知県知多半島

 中部空港から車で15分ほど、同県常滑市の高台に、農家レストラン「サンセットウォーカーヒル」がある。

 伊勢湾に沈む夕日を店内から眺められ、土日は満席となる人気ぶりだ。

 店の目玉は、併設するワイナリーでつくる「常滑ワイン」。地元で栽培したブドウを使い、フルーティーで飲みやすい。昨年、ワイン専門誌で、最高の「五つ星」の評価を得た。

 レストランとワイナリーを手がける醸造家の馬場憲之さん(54)は、「とにかく目の前にいる人を幸せにしてほしい」とスタッフに求める。

 その思いの背景には、会社員時代の経験がある。

 「達成できないのなら辞めてしまえ」

 証券会社の営業担当だった20代のころ、毎月のノルマを達成できないと、灰皿で上司に頭を殴られた。

 できるだけ大きな会社に入って安定した生活を送る――。「そういうものだ」と思って名古屋市の大学を卒業後に就職した。

 「数字がすべて」と言い聞かせ、死に物狂いで商店や個人宅を回り、全国トップの成績を収めたこともあったという。

 しかし、どこか違和感があった。

 「こんな人生、正しいのかな」

 いつしか結果が出なくなり…

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