第4回日本に残る「壁」、どう崩すか 衝撃的だった500超の車いす席

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榊原一生
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 慌ただしく人が行き交う師走の東京駅新幹線ホーム。電動車いすの女性は手元のスティックを操作し、車内に一人で入れることを確認した。介助者や駅員など、誰かの手助けを必要としないのは、ホームと車両の隙間などが解消されたためだ。「これなら一人でどこにでも行けそう」

 女性は障害者にかかわる問題の解決をめざすNPO法人「DPI日本会議」のメンバーだ。同会議事務局長の佐藤聡さん(54)は「自由に移動できるのは誰もが持つ権利」と話し、女性とともに活動を続ける。

 佐藤さんは9歳のころ、遊んでいる最中に脊髄(せきずい)を損傷し、車いす生活となった。当事者目線での「気付き」を行政機関などに伝え改善を図ろうと、2014年から活動に加わった。特に力を入れるのが公共交通機関のバリアフリー化だ。段差や隙間など、「壁」を取り除くことで障害者と社会がつながりやすくなると考えるからだ。

 様々な亀裂が生じ、分断が進んでいるように見える今の日本社会。手を取り合ってつながろうとする動きや人たちを追う連載の第4回です。佐藤さんが感じる「壁」は物理的なものだけではありませんでした。

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