オーストラリアの最大都市シドニーがあるニューサウスウェールズ(NSW)州の保健当局は27日、新型コロナウイルスのオミクロン株に感染した80歳代の男性が死亡したと発表した。オミクロン株の感染者の死亡が確認されたのは豪州で初めてとみられる。
男性は高齢者施設に入所しており、2回のワクチン接種を受けていた。一方で持病を抱えていたという。
豪州では新型コロナの新規感染が急増しており、26日時点では1日1万件近い水準だ。オミクロン株の感染も増えている模様で、NSW州は19日、この日に同州が確認した感染の多数がオミクロン株とみられると説明。改めてワクチンのブースター接種などを呼びかけていた。
一方で、デルタ株などと比べて重症化の度合いは低いとして、NSW州など各地の地方政府はロックダウンなどの規制強化には慎重な構えだ。(シンガポール=西村宏治)

新型コロナウイルス最新情報
最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[記事一覧へ]