所得に応じた奨学金返済、社会人の学び直し議論へ 政府の会議初会合

桑原紀彦
[PR]

 第2次安倍政権下で発足した教育再生実行会議の後継となる政府の「教育未来創造会議」(議長=岸田文雄首相)の初会合が27日、首相官邸であった。大学卒業後の所得に応じて返済額が変わる奨学金や、社会人の学び直しを促す仕組みづくりなどについて議論することを決めた。

 大学のオンライン授業の修得単位上限(60単位)の緩和も議論する。大学生らへの支援をめぐっては、2020年度に低所得世帯向けの修学支援制度が開始。授業料の減免や返済不要の給付型奨学金を受けられるが、収入が比較的多い「中間層」は対象外となる。首相は今年10月の臨時国会の所信表明演説で「大学卒業後の所得に応じて『出世払い』を行う仕組み」などの支援策強化を表明していた。また、首相が立ち上げた「新しい資本主義実現会議」は、リカレント教育(社会人の学び直し)の整備を求めた。

 会議は、来年の「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」に反映させるため、夏までに提言をまとめることをめざす。(桑原紀彦)