世界はかつてないジェットコースター 予測できない2022年へ

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ワシントン=望月洋嗣
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 新型コロナウイルスの世界的な流行は終息せず、大国化する中国と米国との対立は先鋭化するばかり。

 思えば、1年前はこんな年の瀬を迎えるとは予想していなかった。来年はどんな年になるのだろうか。

 赴任して8カ月になるワシントンには世界情勢に対する鋭い洞察を持つ知識人が大勢いる。来年を見通す手がかりにするために、私はある専門家に話を聞くことにした。ジョンズ・ホプキンス大学にあるポール・ニッツェ高等国際関係大学院(通称SAIS)のエリオット・コーエン教授だ。

 ワシントンにあるSAISは元国務長官のオルブライト氏や元財務長官のガイトナー氏が輩出した名門。コーエン氏は大学院長を今年半ばまで務めていた。その権威はワシントンでは絶大で、トレードマークのちょうネクタイ姿でメディアにもたびたび登場する。

 もともとは共和党員だったが、トランプ前大統領に猛反発して離党。一方で、民主党バイデン大統領への批判も容赦がない。いわゆる「超党派」の立場で米国や世界の動向を語れるという点でも、インタビューにふさわしい人物だと思った。

「しばらくは混乱した状態」

 12月半ばにオンラインでおこなったインタビューで、パソコン越しのコーエン氏に私は最初の質問をした。

 「今年はどんな1年でしたか?」

 答えは大まかに言うと次のようなものだった。

 「超大国となった中国で習近…

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    蟹江憲史
    (慶應義塾大学大学院教授)
    2021年12月30日21時49分 投稿

    【視点】 同じくワシントンDCに滞在し、様々な米国の識者に触れる機会があります。米国では中国や新型コロナの話しは頻繁に出てきますが、SDGsの話しはほとんど出てきません。他方、「サステナビリティ」という言葉はメディアでもよく耳にします。  実