「全てを与えてもらった」バナナマン設楽統さん、コントにかける情熱

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川野由起
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 朝の情報番組からバラエティー番組まで、テレビで見ない日はないお笑いコンビ「バナナマン」の設楽統さん。2021年には調査会社ニホンモニターの「テレビ番組出演本数ランキング」で1位になった。「テレビの人」という印象が強いが、20年以上コントライブを続け、台本作りから演出までこだわる。会社員を辞めて芸能界に飛び込んだ設楽さんの「好き」の原点が、そこにあった。

 したら・おさむ 1973年生まれ。埼玉県秩父出身。93年に日村勇紀さんとお笑いコンビ「バナナマン」を結成。2008年のキングオブコントで準優勝した。朝の情報番組「ノンストップ!」(フジテレビ系)などに出演中。ネットフリックスでコントライブ「bananaman live」を独占配信している。

 設楽さんにとってコントとは何ですか。記者の問いに「『遊び』。遊んでいるのを見せている感覚もある」と言葉を選びながら答えた。

 学生の頃、とんねるずダウンタウンらを見て芸能界に憧れた。高校時代にテレビのカラオケ番組で歌ったこともある。高校を卒業するとき、芸人になろうかと思った。結局、踏ん切りがつかず、父の紹介で西武鉄道に就職した。

 好きな道はしかし、諦めきれない。西武池袋線の保谷駅の寮で暮らし、小手指駅で駅員をしながら悩んだ末、半年ほどで会社を辞めた。初めての一人暮らしは、少しだけ都心に近い西武沿線の石神井公園駅近くの一室で始まった。

「バナナマン」になった日

 お笑いトリオ「コント赤信号…

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