テレワーク、通勤負担は軽くなるが… 「出社とうまく交ぜて」の声も

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田中奏子
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 テレワークの利点と課題が、主要100社を対象にした朝日新聞のアンケートで浮かび上がった。多くの企業が「従業員の負担軽減につながった」とする一方で「コミュニケーションの希薄化」に悩んでいる。オンラインでの対話を進めたり、どこで働くかの判断を社員に委ねたり。働き方の模索が続く。「テレワークも出社も、うまく交ざればいい」という専門家もいる。

 調査は11月後半に実施しテレワークの利点と課題を複数挙げてもらった。

 その結果、利点では「通勤の負担軽減」(96社)、「ワーク・ライフ・バランスの向上」(85社)が目立った。「不要な業務や会議が洗い出された」という回答も48社あった。

 ファミリーレストランなどを営む、すかいらーくホールディングス(HD)は、対面で実施してきた社員研修をオンラインに変えた。谷真社長は「ウェブと対面の効果的な使い分けができるようになった」とする。

 TOTOの清田徳明社長はオンラインでの社員との集会を昨年から開き、200人以上の若手と対話を重ねてきた。「気づきをもらえた。リアルに現場に行く頻度には限界がある」と話す。

 一方の課題は「社内コミュニケーションの希薄化」を挙げる企業が多く、86社にのぼった。

 住友ゴム工業の山本悟社長は「新入社員や転入者などへの教育は在宅勤務では難しい」。三井物産の堀健一社長も「他部署などとの偶発性の高いコミュニケーションはオンラインでは難易度が高い」と話した。

 資生堂は、出社かリモートワークかを社員に選んでもらう仕組み「ハイブリッド・ワーク・スタイル」を今年1月から導入した。

 その狙いについて魚谷雅彦社…

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    常見陽平
    (千葉商科大学准教授・働き方評論家)
    2021年12月31日9時44分 投稿

    【視点】■働き方革命の爆発を勝ち取れ  コメンテーターの慧眼が炸裂する良記事である。田中奏子記者の「聞く力」いや「聴き出す力」が光っている。彼女の仕事魂は、仕事着にも反映されている。ジャケットにスニーカーを合わせるという技は、フットワークが抜群で