群馬・四万温泉にバーガー店 「デビルズタン」ご賞味あれ

前田基行
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 四万温泉群馬県中之条町)で初めてとなるハンバーガー店が今月、オープンした。店主の佐藤大輔さん(37)は、隣町で経営するカラオケ店がコロナ禍で苦境に陥ったことから、キッチンカーでのご当地バーガーの販売に活路を見いだして新規参入。念願の実店舗の開店にこぎ着けた。

 店は「ジュピターズキッチン 四万温泉店」。四万川の渓流を望む温泉街に構えた。店名は佐藤さんが隣町の東吾妻町で営むカラオケ店「ジュピター」にちなんで付けた。

 コロナ禍でカラオケ店の客足が遠のいて悩んでいたところ、佐藤さんが着目したのが、東吾妻町のご当地バーガー「デビルズタンバーガー」だった。

 デビルズタンバーガーは東吾妻町特産のこんにゃくを用いた町おこしの商品で2017年に誕生。こんにゃくが、英語で「悪魔の舌(デビルズタン)」とも呼ばれていることをヒントに、こんにゃくやベーコンを舌に見立てて、バーガーからはみ出すように盛り付けているのが特徴だ。

 佐藤さんは上州牛100%のパティなど8種類の具材を、こんにゃくを練り込んだバンズではさんだデビルズタンバーガーをつくり、6月からキッチンカーでの移動販売を始めた。

 近くの道の駅のほか、四万温泉にも何度か出向いたところ、「早いときは3時間ほどで100個が売り切れた」という反響ぶり。手応えを感じて、出店することを決めた。店は四万温泉の空き店舗を改装した。

 店ではデビルズタンバーガーを含め、18種類のバーガーを販売している。佐藤さんは「温泉街を盛り上げるため、四万温泉のご当地バーガーもつくりたい」と意気込んでいる。

 店は現在はプレオープン中で午後5時までの営業。夜のメニューを準備して年明けにはグランドオープンしたい考えという。問い合わせは同店(080・4743・6441)へ。

 四万温泉協会によると、温泉街ではここ最近、2019年にフレンチ、20年にはイタリアンのレストランがオープンするなど飲食店の新規出店が続いている。長引くコロナ禍で四万温泉を訪れる宿泊客は今年は11月末までで約16万4千人にとどまり、過去最低となることが見込まれている。協会の宮崎博行事務局長は「魅力ある新しい店舗が増えることで、温泉街の活性化につながってほしい」と期待している。(前田基行)