ブラジルの集中豪雨で20人死亡、3万人が自宅失う ダム二つ決壊も

サンパウロ=岡田玄
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 南米ブラジルの北東部バイア州で数週間にわたり、大雨が続き、大規模な洪水が起きている。州政府によると、27日までに少なくとも20人が死亡した。ダム二つも決壊し、近くの自治体では住民を避難させた。州知事は「州史上、最悪の自然災害だ」として、住民に避難を呼びかけている。

 ブラジル北東部では11月から断続的に集中豪雨が発生していた。バイア州政府の発表や現地報道によると、州南部や南東部を中心に洪水や鉄砲水が発生。建物が浸水したほか、道路が寸断されるなどした。40万人近くが被災し、3万人以上が自宅を失うなどした。州都サルバドルの12月の降水量は平年の6倍近くに達しているという。70以上の自治体が非常事態を宣言している。

 コスタ同州知事はCNNブラジルのインタビューで「バイア州史上、最悪の自然災害に見舞われている」と述べた。軍や近隣州が人員やヘリコプターを派遣し、救援活動を行っている。(サンパウロ=岡田玄)

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