小池知事「勝たなきゃ意味ない」 首長選挙応援で見せた「豹変」

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笠原真、小林太一
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 小池百合子東京都知事の選挙への影響力は顕在か否か。来年夏に参院選を控える中、それを占う「試金石」と目された首長選が26日に投開票された。結果は小池氏が応援した「都民ファーストの会」(都民ファ)推薦の候補が自民・公明の推薦候補に敗北。自公側は「知事の影響力はすでに低下した」とみるが、都民ファ側も別の意味で「手応え」をつかんだという。

 「私としっかり連携しながらコロナ対策をやる。お任せいただきたい」

 都内で年内最後の首長選となり、新顔3氏の争いとなった東久留米市長選。告示日の19日夕、市中心部に姿を見せた小池氏は都民ファ推薦の前都議、細谷祥子氏(67)の脇でそう声を張り上げた。右手にはマイク、左手には党のイメージカラー「緑」にちなんで、都内で採れたというブロッコリー。「地元の農業を守る」ともアピールした。

 小池氏が首長選の応援演説に駆けつけるのは今年1月に都民ファの推薦候補が勝利した千代田区長選以来だ。

 小池氏はここ最近、「生みの親」と自認する都民ファへの応援を表向き「封印」してきた。今年7月の都議選では、支援すら明言せず、選挙最終日に一部候補の事務所を回るにとどめ、街頭でマイクを握ることはなかった。

 今年10月の衆院選で、都民ファの執行部が国政進出を目指すと明らかにした際は「関知していない」と自身のかかわりを否定。周辺にはこうも語っていたという。「都民ファは自分たちだけで勝てると思っているみたい」

 だが、今回の東久留米市長選は違った。応援演説だけでなく、候補者の選挙カーにも同乗した。選挙戦最終日には再び現地入りし、マイクを握った。候補者との個人的なつながりの強さが一因ともみられていたが「肩入れ」の度合いは顕著だ。「選挙は勝たなきゃ意味が無いからね」。自ら周囲にそう発破もかけていたという。終盤には、都民ファと勉強会を立ち上げて協調路線を歩み始めた国民民主党玉木雄一郎代表も応援に入った。

 知事のこの「豹変(ひょうへ…

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    米重克洋
    (JX通信社 代表取締役)
    2021年12月29日18時0分 投稿

    【解説】弊社(JX通信社)で投票1週間前に行った自社調査では、都ファ推薦候補は当選者にダブルスコアに近い差を付けられていた。この時点では態度未定者が回答者の半数とかなり多かったが、その後小池知事が相次いで入り、結果としては8ポイント差とかなり差を詰