急増は牛肉、リンゴなど一部だけ? 「輸出5兆円」に立ちはだかる壁

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五郎丸健一
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 政府にとって長年の「悲願」だった「輸出1兆円」は達成したが、その先にある「5兆円」の目標に向けては、多くの課題がある。

 近年の輸出拡大を引っ張ってきたのは農産物の加工食品だ。今年1~11月では農林水産物・食品輸出額の4割を占める。ただ、主要品目の菓子類やアルコール飲料などでは外国産の原料を使うものが少なくない。

 農家や漁業者の利益を増やすには1次産品を大きく伸ばす必要があるが、日本産は品質が良くても生産コストの面で不利なものが多い。輸出が急増している品目は牛肉やホタテ貝、ブリ、リンゴなど、一部に限られる。

 2011年の東京電力福島第一原発の事故後に広がった日本産食品の輸入規制も壁になっている。主要市場の中国や香港、韓国、台湾をはじめ、14の国・地域が今も何らかの規制を続けている。政府は「あらゆる機会をとらえて早期撤廃を働きかける」というが、どこまで進むかは未知数だ。

 政府は数年前から、官民を挙…

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