第3回日本の宝のはずが…賃上げできない中小企業、大企業との格差拡大へ

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編集委員・中島隆
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連載「社長、給料あげますか? 賃上げ税制の現実」

中小企業が賃上げすれば、その額の最大40%を法人税から差し引く――。政府がそんな政策を打ち出しました。税の優遇措置としては破格の水準だそうです。ただ、そもそも中小企業にとっては使いやすい政策なのでしょうか? 社長さんたちのリアルな声を伝えます。

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 今回拡充された賃上げ税制の仕組みを、使えない、使わない中小企業が多そうだ。大企業は制度を使っても使わなくても、来年の春闘で賃上げするだろう。

 中小企業の賃上げは広がりそうもない。その結果、大企業と中小企業の働き手の格差が、ますます広がるのは確実である。

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金属・機械系の中小企業の労働組合などでつくるJAM本部の春闘の風景=2021年3月17日、東京都港区

 大企業の春闘を追いかけるマスメディアは「賃上げ、賃上げ」と報道し、賃上げしない会社で働く社員は、世の中からの疎外感をいだくだろう。

 賃上げしない中小企業は、悪者ですか?

 ふりかえれば、中小企業は、さんざん悪者扱いをされてきた。

 高度成長のころ、日本経済は…

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