食べ歩き禁止、入場制限も コロナ禍2度目の初詣に試行錯誤

新型コロナウイルス

大久保貴裕、蜷川大介
[PR]

 コロナ禍で迎える2度目の年末年始。広島県内の神社では様々な工夫や感染対策をこらしながら初詣客を迎え入れる準備を進めている。1年前は外出を控えた人が多かったため、2年ぶりに足を運んでもらいたいとの思いがあるが、新たな変異株「オミクロン」の行方にも左右されそうだ。

 広島市中心部の広島城敷地内にある「広島護国神社」。例年は正月三が日だけで60万人が参拝する県内有数の初詣スポットだが、前回は12万人まで落ち込んだ。神社は今回いくぶんは回復すると想定し、巫女(みこ)の学生の研修や縁起物の準備を急ピッチで進めている。

 ただ今回は、露店の飲食物の食べ歩きを禁止。持ち帰るか、指定場所で食べることを条件にする。お神酒も使い捨ての紙コップで振る舞うことにし、恒例行事の1月7日の七草がゆの振る舞いは中止した。

 こうしたなか、特に呼びかけているのが初詣を年内に行う「幸先詣(さいさきもうで)」だ。「幸先よく新年を迎えられるように」との願いから命名されたもので、コロナ禍を契機に全国で普及した。

 そのため神社では、広島市立大の日本画教員による「大絵馬」の奉納が年の瀬の恒例となっていたが、今年は約2週間前倒しした。年内にしかもらえない2種類の御朱印も用意。禰宜(ねぎ)の松下和正さんは「対策を徹底している。屋外で感染の恐れも高くはなく安心して訪れてほしい」と話した。

 商売繁盛の神様をまつる草戸稲荷神社福山市)も同様で、12月に入ってから「幸先詣」の参拝客がひっきりなしに訪れている。縁起物の破魔矢や熊手は例年通りの数を準備しているが、年明けは2月まで期間を延ばして授与する予定という。

 同神社には例年、福山市内最多の35万人が三が日に訪れる。1年前は15万人に半減したが、「12月から2月まで分散して参拝していただいた結果」と石井伸弥宮司。特に高齢者や会社関係者が正月を避ける傾向があったという。

 このほか、廿日市市の宮島にある世界遺産厳島神社」は、参拝者の混雑状況次第では入場制限をかけることも検討している。JR西日本は元日未明に2年ぶりとなる臨時列車「宮島号」(広島―岩国)を6本運行。渡船はJR、宮島松大汽船ともに終夜営業する。(大久保貴裕、蜷川大介)

新型コロナウイルス最新情報

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[記事一覧へ]