権力の階段駆け上がった首相「あれから4カ月、慌ただしかった」

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 「本当に慌ただしい4カ月だった。『日々これ新たなり』の思いで毎日毎日、1日1日真剣に取り組んできた」

 岸田文雄首相は28日夜、首相官邸で記者団に今年1年の感想を問われ、8月の自民党総裁選立候補表明からの4カ月を挙げた。

 首相は「8月26日に自民党総裁選に立候補を表明した。あれから4カ月が、大変慌ただしい日々だった。強く印象に残っている。総裁選に勝ってから首相就任に総選挙。そしてその後もコロナ対応や臨時国会と、ずっと日程が続いた。本当に慌ただしい4カ月だった」と感慨深そうに振り返った。

 首相は年末に地元の広島に帰省する予定だったが、新型コロナウイルスの感染状況を見極めて取りやめた。「緊張感をもって、年末年始を過ごさなければならない。コロナ対応も、災害への対応もしっかり頭に置きながら、年末年始の状況を見守っていかなければならない」と語った。

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    牧原出
    (東京大学先端科学技術研究センター教授)
    2021年12月29日22時45分 投稿
    【解説】

    総選挙や補正予算、来年度予算編成、COP26への出席などの外交日程で、首相のスケジュールは過密でしたが、最大の慌ただしさは、公邸への引っ越しだったのではないかとみています。野田首相以来公邸に首相が住まない時期が続いていました。岸田首相のこの

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    林尚行
    (朝日新聞GE補佐=政治、経済、政策)
    2021年12月29日18時5分 投稿
    【視点】

    多忙を極める首相にとって、年末年始は束の間ではありますが、様々なことを「熟考」できるタイミングです。岸田さんはこの年末年始に何を考えるのか。とても興味があります。 悲願だった総理・総裁の座を射止めてから3カ月。この間、本当に「慌ただし

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