メンバーは選手が決める 「なぜ指示待ち?」から築いた異色スタイル

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照屋健
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 先発メンバーや練習メニューを、監督ではなく、選手が中心になって決める。他校とは一線を画したスタイルで全国高校サッカー選手権大会に臨むのが、2大会連続出場の堀越(東京A)だ。選手の自主性を引き出す「ボトムアップ式」で成長を遂げてきた。

 11月、東京都八王子市内にあるグラウンド。ストップウォッチとホワイトボードを持って指示を出すのは、主将の宇田川瑛琉(えいる、3年)だった。就任8年目の佐藤実監督(45)は、少し離れたところから練習を見守っていた。

 「もう、任せていますから。最近はハーフタイムなんか、僕に話させてくれないですよ」と佐藤監督。

 先発メンバーや練習メニュー、Aチーム、Bチームの編成まで選手が決める。監督による「トップダウン」ではなく、そんな「ボトムアップ式」を2012年から採用する。

 同校の指導を始めたのは07年。「母校に戻ってきて、選手たちが楽しくサッカーをやっていないように見えた」。以前に社会人チームのコーチを務めていた時代に、外国人監督から言われた言葉がずっと頭に残っていた。

 「なんで日本人は指示待ちなんだ? 言われたことしかやらないのか」

 佐藤監督は高校時代、監督か…

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    中小路徹
    (朝日新聞編集委員=スポーツと社会)
    2021年12月29日10時24分 投稿

    【解説】 畑喜美夫氏が実践、提唱してきたボトムアップ式指導は、サッカーを中心に各地の部活動、クラブチームに広がり始めています。  生徒たちが社会に出た時、どんな人間に成長していてほしいか、ということから逆算する視点です。大人が一方的に教え込んで引