羽生結弦のSPに「幸せだった」 名誉審判が10点つけた理由

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聞き手・後藤太輔
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 「音楽に合わせて滑るんじゃなくて、彼の滑りの中に音楽がある」

 国際スケート連盟(ISU)の審判を長く務めた日本スケート連盟名誉審判の杉田秀男さん(86)は、フィギュアスケート男子の羽生結弦(27)=ANA=が、全日本選手権で演じた24日のショートプログラム(SP)をそう絶賛する。

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 羽生は演技構成点の一項目「音楽の解釈」で10点満点を出した。審判を評価するISUの委員を務め、採点基準の確立にも携わった杉田さんに、「想像を超えた」という羽生のSP「序奏とロンド・カプリチオーソ」を解説してもらった。

    ◇

 夢みたいな試合をやってくれました。

 全日本選手権は、ベテランもすばらしく、若い選手も出てきた。将来の五輪でも日本選手の活躍が期待できそうです。

 羽生は、すごい。特にSP。なんて言えばいいんですかね。彼の世界は、想像を超えましたね。

 彼のいい滑りは、何回見てもすごいな、すごいな、と見てきました。今まで以上に、今回のSPはすごかった。

 音楽に合わせて滑るんじゃなくて、彼の滑りの中に音楽がある感じでした。

連載 羽生結弦 「伝説」の証言者たち

フィギュアスケートで世界の頂点にたどりつくまで、どんな道程があったのか。近くで見てきた人たちだからこそ語れる「証言」で、トップスケーターの実像に迫ります。

 手の動き、首の動き、一挙一動、全て音楽とシンクロしていましたよね。5コンポ(演技構成点)の中で、満点がついているものがありました。

 私は、会場で演技を見ながらメモをして採点しています。過去に、僕は10点をつけたことはないですよ。しかし羽生のあのSPは、「演技力」「構成力」「音楽の解釈」という下の三つの項目は間違いなく10点だったと思います。

 なぜ10点なのか、説明しま…

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