業者のアルカリ洗剤の混入が原因 大阪市立小学校の牛乳「苦い」問題
大阪市立小学校の給食で牛乳を飲んだ児童らが体調不良を訴えた問題で、市は28日、過って牛乳にアルカリ洗浄剤を混入させたとして、牛乳製造会社「いかるが乳業」(同市平野区)に食品衛生法に基づく行政指導をしたと発表した。
市生活衛生課によると、同社は今月7日、牛乳を機械で紙パックに入れる工程で、牛乳の殺菌機を洗うための洗浄剤を混入させた。従業員のミスが原因といい、洗浄剤の混ざった牛乳は約3千本流通したとみられる。これまで市保健所が立ち入り検査などをしており、同課は始末書の提出を指示したという。
市教育委員会によると、8日の給食牛乳について東住吉、平野、東淀川区の小中7校から「苦い」「ヨーグルトのような味がする」などと8~9日に通報があり、計27人の児童生徒が腹痛や吐き気を訴えた。同社は市立小中120校に毎日約4万本を納品。8日も大半の児童生徒が飲んでいた。
いかるが乳業は7日以降に製造した牛乳製品を全て自主回収し、11日から牛乳製品に関する全ての営業を自粛している。(宮崎亮)
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