営業社員給与、顧客本位の取り組みも加味 日本生命の清水社長が方針

小出大貴
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 日本生命保険清水博社長が朝日新聞のインタビューに応じ、営業社員が「顧客本位の業務運営」をできているかどうかでランクづけをする考えを明らかにした。契約件数が中心の評価制度を見直す。2022年度に始め、23年度の給与から反映させる方針という。

 営業社員は約5万5千人で大半が女性だ。業務運営の評価項目として、担当顧客数や継続率、契約後のフォロー状況や上司からの評価などを考えている。清水氏は顧客の数も項目とすることについて「多くの人から信頼を得ている証しで数も重要だ」と述べた。ランクを対外公表するかや、給与にどの程度反映するかなどの詳細は今後詰める。

 新評価制度を始める背景には、ネットなど非対面での営業が増えたことや、生保業界で起きた巨額の詐取事件などがある。生命保険協会が「顧客本位」をテーマに各社に調査したことなどに触れ、清水氏は「お客様からの信頼を得る営業をもっと進めなければいけないとの思いに至った」と話した。(小出大貴)

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