「想像超える」ほど八戸港の水揚げ量減少 72年ぶりの5万トン割れ

横山蔵利
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 【青森】八戸港の今年の水揚げ量が速報値で5万トンを切ったことが、八戸市水産事務所のまとめで29日、分かった。5万トン割れは1949年以来72年ぶり。金額でも、ピークだった1982年の約930億円超と比べ、10分の1以下の90億円弱だった。八戸の水産業が危機に瀕(ひん)していることが改めて浮き彫りになった。

 同事務所によると、水揚げ量は前年比で約3割減の4万4472トン。水揚げ金額は約86億7781万円と低迷した。

 魚種別でも、主力となるイカの水揚げの低迷が続いている。スルメイカ、アカイカなど、いかつり全体で量は前年の3割以上減の5931トンで、金額は前年を2割以上も下回る34億1303万円にとどまった。

 過去6度も全国一の水揚げ量を誇った八戸港だが、同事務所によると、全国の主要魚市場(22市場)を対象に行った調査(25日時点)では、八戸は量が前年の10位から12位に、金額は10位から14位に下がった。

 水揚げ量の1位は銚子(28万309トン)、2位は釧路(20万3887トン)、3位は焼津(14万9272トン)と続いている。

 水揚げ金額では、1位が焼津(408億4700万円)、2位が福岡(366億6300万円)、3位が長崎(283億5100万円)となった。

 漁業関係者からは「こんなに落ち込むとは、想像を超えている」と落胆の声があがった。(横山蔵利)