「条治が最後まで滑っていたら…」清水宏保の目 スピードスケート

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長野五輪金メダリスト
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(29日、スピードスケート北京五輪代表選考会)

 「悔いは全くない」と2010年バンクーバー五輪銅メダリスト、36歳の加藤条治(博慈会)はすがすがしい表情をしていた。500メートルのレース、第2コーナーで転倒。5大会連続の五輪出場が絶望的になったが、立ち上がって滑りきった。「転んだ瞬間、あきらめていない自分がいた。自分のことですけど滑りながら感動した」

 今後については「これから決めます」としながらも、4年後も目指すかと問われると、「無理です。完全に」と笑った。本格的な世界への挑戦はこれが最後となりそうだ。

清水宏保の目 レース後、条治の顔は

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 1998年長野五輪金メダリスト清水宏保さんに、かわいい後輩であり、手ごわいライバルでもあった加藤条治選手のレースを見て、語ってもらいました。

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 加藤条治のレースを見て、うるっときた。攻めに攻めて、最後のコーナーで転倒――。事実上の「引退レース」でこれほどインパクトを残した選手は、過去にもいない。

 前日、条治は運転中に車に追…

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    稲崎航一
    (朝日新聞編集委員=スポーツ、野球)
    2021年12月31日14時59分 投稿

    【視点】ともに小柄な体で戦ってきた後輩への、温かいまなざしが感じられます。 この五輪選考会は12年前のバンクーバー五輪から始まりました。 2006年のトリノ五輪までは、中長距離の全日本選手権と、短距離の全日本スプリント選手権と分かれて大会が