105歳の聖火ランナーに手紙続々 「長寿あやかりたい」と常連まで

津布楽洋一
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 東京五輪が開催された2021年がもうすぐ暮れる。3月に栃木県内であった聖火リレーで話題になったランナーたちに、この1年に寄せる思いを聞いた。

 100歳を超える走者として全国的に注目された那珂川町の箱石シツイさん(105)は、今も理容店に立ち、ハサミを動かし続ける。

 伴走した長男の英政さん(78)は「ハサミを持って立ったまま死ぬ、と言っています」と笑う。シツイさんはリレー後も毎日、足を前後左右に上げる自己流の体操をする。500~700歩の散歩も雨の日以外は休まない。「人は足から弱るから、足を鍛えないと」と頑張っているという。

 聖火リレーをきっかけにシツイさんの存在を知り、長寿にあやかりたいと福島県郡山市から来店した男性もいる。今では車で1時間半かけて、毎月のようにやってくる常連になった。手紙も北海道や熊本県など全国から届く。「ますます元気で」「私も100歳超えをしたい」という内容で、力をもらっている。

栃木県内 他のランナーたちは

 1964年の東京五輪で聖火が県庁前を出発した日に生まれたことから名付けられた下野市の本田五輪子(いりこ)さん(57)は、リレーの後、県スポーツ推進審議会の公募委員に選ばれた。

 来年は栃木県で国体が開催されるが、県民の関心はいま一つ。本田さんは80年の前回地元開催のとき、高校1年生ながら体操の選手候補になった。「国体が盛り上がったことが、40年以上経った今でも印象に残っている」。五輪の次は国体の魅力を訴えていく。

 黒羽高出身で学生相撲で活躍している三田大生さん(20)は「お世話になった人への感謝の気持ちを込めて走った」。新年は国体の土俵でその気持ちを示すつもりでいる。(津布楽洋一)