予期せぬ大雪、埋まった消火栓 消防本部が「ヘルプ」除雪を呼びかけ

酒本友紀子
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 全国的に大雪に見舞われた28日、福島市中心部でも平年より多い33センチの積雪を記録した。一方、例年は雪がそれほど多くない市内の消火栓は「地下式」が大半を占め、ふたが雪で埋まると消火活動に支障が出る恐れも。市消防本部は「家の周りを除雪するついでに消火栓のふたも掘り起こして」と呼びかけている。

 「まだ12月なのに2回目の本格的な雪かき。これほど降るのは何年かぶり」。車が出られるよう除雪していた福島市渡利大久保の金田隆次さん(71)は、息を切らしながら話した。

 県内ではこの日、只見町で162センチ、檜枝岐村で151センチの積雪を観測。福島市中心部の今冬の累積降雪量は47センチと、平年の3倍近くにのぼった。

 普段それほど雪が降らないエリアで積雪時に気をつけたいのは、消火栓のふたの場所だ。福島市消防本部によると、市内の消火栓は3660基あるが、その96%が地下式。ほとんどは道路上にふたがあり、下水道のマンホールのものと似ている丸形や、古いと四角い形のものもあるという。

 火災発生時にいち早く駆けつける消防ポンプ車が積載する水は1・5トンから2トンほどで、放水時間は5分程度だという。さらに放水を続ける場合は、近くの消火栓から水道水をとることになる。この際、消火栓のふたが雪に覆われて見つけられなかったり、凍っていて開けるのに時間がかかったりすると、消火活動に支障が出る恐れがある。

 市消防本部では公共施設や病院、福祉施設などに近い地下式消火栓のふたの上は除雪するが、全ては手が回らない。積雪時は10トンの水を載せる水槽車もなるべく出動するが、「スムーズな消火活動のためにも消火栓のふたを近隣住民が除雪してくれると助かる」(市消防本部)という。

 消火栓の正確な場所は、各消防署や分署、出張所が台帳で管理している。雪に覆われて見えない場合は問い合わせに応じるという。(酒本友紀子)