年末終値2万8791円、32年ぶり高値 寅年はジンクス破れるか

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稲垣千駿
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 今年最後の株式取引日の30日、東京証券取引所で大納会があり、日経平均株価の終値は前日より115円17銭安の2万8791円71銭だった。年末株価として3年連続で前年を上回り、1989年以来32年ぶりの高値。来年は寅(とら)年で、過去8回の寅年の年間騰落率をみると2勝6敗と干支(えと)別で最下位。ジンクスを破り、勢いある相場となるか。

 21年の日経平均は2万7千円台で始まった。年明け早々から新型コロナの感染が広がり、緊急事態宣言が出るなど、経済は昨年に続いてコロナ禍の影響を大きく受けた。一方で、ワクチン接種が進んだり、金融緩和で株式市場にお金が流れたりしたことが株高の追い風に。一時は3万円台に乗せ、バブル期以来約31年ぶりの高値を記録した。

 野村証券の集計によると、日経平均の年間騰落率(前年末から当年末の値動き)を干支別にみると、1921(大正10)年以降で丑(うし)年は9回あり、今年を含めて6回上がった。株式市場関係者の間では「丑、つまずき」との相場格言が伝わるが、株価は感染拡大や政局に揺さぶられて乱高下しながらも、比較的高値圏で推移した。

 来年寅年の相場格言は「寅、千里を走る」。株式市場関係者は力強さを期待する。ただ、干支別の年間騰落率で、過去8回の寅年で上がったのは26年の22・8%増と86年の42・6%増の2回だけで「2勝6敗」。十二支別で最下位だった。50年や74年など中期的な上昇基調の転換点になったと証券業界で言われている年もあるだけに、大手証券は「コロナ禍を乗り越え、デジタル時代に向けて新たな成長を始める年とも読み解ける」と期待する。

 日本取引所グループの清田瞭…

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