マヨネーズ並み? 沖縄・辺野古沖の軟弱地盤、その軟らかさとは

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藤原慎一
【動画】辺野古と同じ「N値0」の軟弱地盤を再現=諫山卓弥、藤原慎一撮影
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 沖縄本島北部の地盤がいま、注目を集めている。米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の移設予定地である同県名護市辺野古沖。軟弱な地盤が海底に存在することがわかり、移設には地盤改良工事が必要になっている。「マヨネーズ並み」とも言われるが、実際にはどれくらい軟らかいのか。

 12月半ば、記者は千葉県船橋市日本大学理工学部に鎌尾彰司准教授(地盤工学)を訪ねた。

 鎌尾准教授は軟弱地盤や地盤を固める工法についての研究が専門。辺野古の軟弱地盤について、技術的な観点から防衛省の設計の不備や調査の不十分さを指摘してきた。

 地盤の強度は「N値」という数値で示される。

 N値を測る「標準貫入(ひょうじゅんかんにゅう)試験」は、重さ63・5キロのハンマーを76センチの高さからサンプラー(試験杭)に落とす。N値は、そのサンプラーを30センチ打ち込むのに必要な落下回数を指す。Nは「Number(回数)」の略だ。

 辺野古の北側には、その「N値」がゼロの粘土層の地盤が確認されている。

 ゼロはハンマーの重さだけで杭が沈むという強度を示す。N値ゼロについて、防衛省は2018年11月の国会で「サンプラーにハンマーを置いた時点で土の中に30センチ貫入したことを意味する」と説明している。

 鎌尾准教授の協力を得て、再現実験をしてもらった。

 粘土に水を混ぜてN値ゼロの状態を作り、機械でハンマーを静かにセット。

 ズーー。杭がみるみる沈み込む。鎌尾准教授は「表層に近い辺野古の粘土層は、これくらい軟らかい可能性がある」と説明した。

 辺野古北側の大浦湾の海底に広がる軟弱地盤の存在は、18年3月に沖縄県民らの情報公開請求で明らかとなった。

 防衛省の委託業者による16年の調査報告書では、護岸建設予定地のB26、B28と呼ばれる地点は海面下約70メートルまで、「N値ゼロ」の地盤が続いていた。

 報告書は両地点について「非常に緩い、軟らかい砂質土、粘性土が非常に厚く堆積(たいせき)している」と記述。構造物の安定や地盤の液状化について「詳細検討を行うことが必須」とまとめた。

 国会などでは、地盤を「マヨネーズ状態だ」という指摘も相次いだ。

 辺野古の移設工事以前にも、マヨネーズにたとえられた地盤がある。

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