甲府の市場で「止市」、今年の取引終了

三ツ木勝巳
[PR]

 今年最後の取引となる「止市」が30日、甲府市国母6丁目の甲府市地方卸売市場であった。約8・2トンの鮮魚、冷凍や加工の水産物などが取引されたが、昨年を6・5トン下回った。

 場内に軒を連ねる仲卸の店頭では、アジやコハダなどの鮮魚や、正月向けのエビやカニ、イクラ、カズノコなどがところ狭しと並べられた。訪れた客らは売り場従業員と言葉を交わすなどして品定めをしては、買い求めていた。

 卸売りの山梨中央水産の風間稔常務(54)によると、健康志向の高まりで、世界的に魚介類の人気が上昇、価格にも反映されている。正月向けに人気のマグロは秋以降、シーズンとして過去最高値を更新。カニや酢ダコのほか、サバやアジなどの一般的な魚も値上がり傾向という。

 一方で、新型コロナウイルスの影響も続く。飲食店の需要が戻らず、取扱量はコロナ禍1年目の昨年より減ったという。風間常務は「流通が盛んになってこその市場。お店を利用する環境が少しずつでも戻ってくれれば」と、来年への期待を語った。

 年明けは、1月5日の初市からスタートする。(三ツ木勝巳)