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保育所、コロナ禍で休園が急増 役所に対応相談相次ぐ

新型コロナウイルス

池田拓哉 平賀拓史
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 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、1月に栃木県内で休園になった保育所は延べ約70園に達した。県の集計でわかった。宇都宮市内では保育所の約3割が一時休園の対応を取った。「第6波」の収束が見通せない中、関係者は対応に追われている。

 「園児の感染がわかったのですが、どう対応すれば良いでしょうか」

 1月31日午前、宇都宮市保育課。園児や保育士の陽性が確認された保育園などから、対応に関する電話相談が相次いだ。3台の電話は鳴りっぱなし。6人の職員が約40件の相談に対応した。

 31日、市内の14園が休園した。24日の17園に次いで多かった。市は、園児や保育士が発症日の2日前まで登園・出勤していた場合、2、3日間休園とするよう指導している。

 市内の156園の保育所や認定こども園のうち、延べ53園が1月中に一時休園した。同課は「約3分の1が一時休園した」と説明する。昨年4~12月は延べ27園だった。

 市担当者は「医療従事者の親がいるなど園児の家庭環境に配慮して、休園中も一定の保育ができる態勢の維持を各施設にお願いしている」と話す。

 県全体では1月1~25日、延べ52園の保育園や認定こども園が休園(一部含む)の措置を取り、28日までにさらに十数園の休園がわかった。休園は全体の1割強に上り、15市町に広がっているという。

 宇都宮市宿郷2丁目のあずま保育園は31日、お迎え後はできるだけ早く帰宅するよう各家庭に通知文を出した。オミクロン株の感染力の強さを考慮し、園庭での長時間の遊びや、保護者同士の会話を控えてもらっている。

 同園では、園児の昇降口付近にサーモカメラを設置して登園時に体温をチェックしている。保護者のお迎えは保育室前の廊下までとし、滞在時間を5分までにしている。市田寿恵副園長は「これまで以上に感染対策に気を配りたい」と話す。(池田拓哉)

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 栃木県は31日、新たに483人が新型コロナウイルスに感染し、70代男性と80歳以上の男女の計3人が死亡したと発表した。県内で確認された感染者は計2万4218人、死者は計127人となった。宇都宮市の医療機関で職員と患者計26人が集団感染するなど、新たに2件のクラスター(感染者集団)が発生した。(31日発表の居住地別の感染者数は2月2日付紙面に掲載予定です)

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 新型コロナウイルス感染の急拡大で、県内の学校で休校や学年・学級閉鎖が相次いでいる。県立高校61校と特別支援学校高等部14校の休校と学年・学級閉鎖は1月20日時点で延べ13校。ただ、21日以降は数字が更新されていない。所管する県教育委員会は「集計が間に合っていない」としている。

 県立学校での新たな感染対策について、県教委学校安全課は「リモート授業や分散登校など具体的な対策は学校の対応に任せている」と説明した。

 県教委は県立学校の教職員や生徒の感染情報を発表していない。一方、小中学校を所管する佐野市小山市日光市市貝町などは教職員や児童・生徒の感染が判明するたびにクラスター(感染者集団)でなくても感染者数などを公表している。

 公表しない理由について県教委は「不特定多数が使う施設ではないので特に公表する意味はない」と説明。学校の感染情報を公表する県南地域の市担当者は「市民に余計な不安を与えないようにするため出せる感染情報は公表している」としている。

 休校状況をめぐり、末松信介・文部科学相は25日、全国の休校数、休園数を調べると発表した。(平賀拓史)

30日発表の新規感染者(計524人)

 宇都宮市169人、小山市49人、足利市・佐野市各46人、栃木市36人、鹿沼市35人、下野市18人、日光市・那須塩原市各16人、真岡市大田原市各15人、上三川町14人、壬生町9人、さくら市7人、益子町・高根沢町各5人、芳賀町4人、矢板市・市貝町・野木町各2人、那須烏山市茂木町各1人、県外11人。

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