ミャンマー国軍トップ「少数民族と和平進める」 反発を抑える狙いか

有料会員記事

ヤンゴン=福山亜希
[PR]

 クーデターで権力を握ったミャンマー国軍のミンアウンフライン最高司令官は1日未明、テレビ演説し、今年取り組む課題として、国境地帯を支配する少数民族武装勢力との和平交渉を掲げた。少数民族武装勢力の中には国軍に抗議する市民を支援する勢力もあり、こうした動きを分断する狙いがあるとみられる。

 年が明けた直後、国営放送の映像は白い民族衣装をまとったミンアウンフライン氏に切り替わった。演説は約5分間。「2021年は重要な年で、多くの課題に直面した」と切り出し、「複数政党による民主主義の道を歩むため、国の安定と平和に尽力している」と主張。国軍に抗議する市民への武力弾圧を改めて正当化した。

 ミンアウンフライン氏はさらに、「今年は平和のための新たな一歩を踏み出さなければならない」と述べ、少数民族との和平交渉を進めるとした。「全ての利害関係者に話し合いを求める」として、交渉の席につくよう呼びかけた。

 少数民族武装勢力の一部は、国軍のクーデターを批判し、抵抗を続ける市民に戦闘訓練を施したり、国境地帯で国軍と武力衝突を続けたりしている。ミンアウンフライン氏は23年8月に総選挙を実施するとしており、それまでに少数民族武装勢力を取り込んで、国軍への反発を抑え込んでいく思惑があるとみられる。

 国軍は、少数民族武装勢力と…

この記事は有料会員記事です。残り306文字有料会員になると続きをお読みいただけます。