斎藤慎太郎八段スキなし 永瀬拓矢王座が残した手つかずのバナナ

有料会員記事

【順位戦Live】▲斎藤慎太郎八段ー△永瀬拓矢王座【第80期将棋名人戦・A級順位戦】
[PR]

【観戦記】A級順位戦5回戦 先手▲斎藤慎太郎八段(4勝0敗) 後手△永瀬拓矢王座(2勝2敗)

自分は自分

 11月13日に藤井聡太竜王が誕生して四冠となり、同19日には五冠挑戦も決まった。本局は、その19日に大阪の関西将棋会館で行われた一戦。B級1組在籍の藤井竜王とは今期の直接対決こそないものの、その足音はA級棋士には、当然みな聞こえているはず。「藤井さんはすごいし、その将棋も参考にする。ただ、自分は自分と思ってやるしかない」と斎藤は言っている。

 名人連続挑戦を目指す斎藤にとっては勝ち越しのかかる重要局。2連勝後2連敗の永瀬にとっても、ここは負けられないところだ。

 斎藤が先手で相懸かりを目指すのは久しぶり。「流行に興味を持つと同時に相手の予定を外す狙い」と斎藤。永瀬はその意図を知るはずもないが、指し手は早い。「どんな戦型でも準備はしていますよ」と、その手つきが言っているようだ。

▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7八金1 △3二金 ▲3八銀 △7二銀 ▲9六歩=図(指し手の後の数字は消費時間〈分〉)

 9手目▲9六歩は藤井竜王の多用で再評価された手だ。解説の稲葉陽八段は「角の動きを楽にして、序盤の含みが増えた」と言う。

 対する△3四歩が分岐点。△9四歩や△1四歩もよく指されているが、「△3四歩だったので、こちらは横歩取りを狙いながら駒組みを進めることになった」と斎藤。(青)

▲2四歩1 △同歩 ▲同飛 △8六歩 ▲同歩 △同飛 ▲8七歩 △8四飛 ▲2八飛1 △2三歩 ▲7六歩2 △4二玉

写真・図版

持時間各6時間 消費▲5分 △1分

■重要テーマ…

この記事は有料会員記事です。残り2496文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【無料会員限定】スタンダードコース(月額1,980円)が3カ月間月額100円!詳しくはこちら