相沢晃が初のニューイヤー駅伝で8人抜きの快走でも「驚きなかった」

辻隆徳
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 第66回全日本実業団対抗駅伝大会(ニューイヤー駅伝)が1日に群馬県庁発着であり、東京オリンピック(五輪)男子1万メートル代表の相沢晃旭化成)が異次元の走りを見せた。

 「しっかり2年分走ろうと、調整できていた」

 東洋大時代は箱根駅伝のエース区間・2区で区間賞を獲得するなど活躍した相沢。だが、社会人1年目だった昨年は右ひざに不安を抱えていたため、ニューイヤー駅伝を欠場していた。

 だからこそ、デビュー戦となる今年にかける思いは人一倍強かった。

 舞台は3区(13・6キロ)。10位でたすきを受けると、相沢らしいしなやかなフォームで前進していく。

 「前半突っ込まないといけない区間」

 9キロを過ぎたあたりでは、8人抜きで2位に浮上していた。

 さらに驚かせたのは10キロの通過タイム。なんと、26分台を記録した。相沢は1万メートル27分18秒75の日本記録保持者。トラックとロードの違い、追い風の影響などはあるものの、驚異的な記録なのは間違いない。

 中継で解説をしていた大迫傑も「世界レベル」と驚きを隠さなかった。

 結局、従来の区間記録を30秒も更新する区間賞を獲得して後続につないだ。チームも優勝は逃したものの、3位に入った。

 レース後、相沢は淡々と振り返った。

 「追い風ということもあって26分台というのは驚きもしなかった。それだけの走りをしないと区間賞もとれないと思った」

 さらには、「後半はきつくて、粘ることしかできなかった」と反省の言葉も口にした。

 2024年のパリ五輪までは「1万メートルで勝負していきたい」と相沢。直近の課題は今夏に開催される世界選手権の標準記録(27分28秒00)突破だ。

 「トラックと駅伝は別物だと思っている。まだまだトラックで26分台を出せるような状態ではない。まずは体づくりや走る動きなど基礎をしっかり1年間やっていきたい」(辻隆徳)