南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離)政策の撤廃運動を率い、先月26日に亡くなったノーベル平和賞受賞者のデズモンド・ツツ元大主教の国葬が1日、ケープタウンにある聖ジョージ大聖堂で開かれた。参列したラマポーザ大統領は「国の道徳の羅針盤であり、良心だった」とツツ氏の死を悼んだ。
南部アフリカ最古の1847年に建てられた聖ジョージ大聖堂は、ツツ氏が反アパルトヘイト活動の拠点とした象徴的な場所だ。国葬のため聖堂内に据えられたツツ氏の棺は、「最も安価なものに」という本人の意向に沿い、飾りのない白木の質素な作りで、棺の上には1組の白い花束が手向けられているのみだった。
■「彼こそ、人々のために立ち…