初売りに1千人の列、2年ぶりの終夜参拝 昨年とは異なるお正月

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徳島慎也、山下裕志 横山輝 長野佑介
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 新型コロナウイルスの感染はやや落ち着いているものの、変異株・オミクロン株の影が迫る――。こんな状況で迎えたお正月は、感染拡大局面だった昨年とは異なり、初売りで福袋の店頭販売を再開する百貨店が目立った。初詣もにぎわいをみせ、参拝客は穏やかな日常が続くことを願った。

 百貨店では2日、新春恒例の初売りがあった。

 日本橋高島屋東京都中央区)では、昨年中止した福袋の店頭販売が2年ぶりに復活した。午前10時の開店の5時間ほど前から客が並び始め、開店30分前には約1千人が列をつくった。同店によると、開店時の行列の人数はコロナ禍前の2020年の初売りより4割少ないが、感染が拡大していた21年の4倍に。店は感染防止のため、並んでいる人に除菌シートを配った。

 開店すると、客は次々と目当ての売り場へ向かい、特に和洋菓子の福袋売り場には大勢が詰めかけた。20代から毎年初売りに行っているという東京都中央区の会社員女性(57)は「昨年はコロナで初売りに行くのを控えたので、楽しみにしてきた。人が多いのはちょっと気になるけど、1年の初めに活気を感じられて良かった。他の店もはしごする」と声を弾ませていた。

 2日から初売りを始めた伊勢丹新宿店(同新宿区)では、感染が昨年より落ち着いていることもあり、昨年は午後6時だった閉店時間を午後7時に延ばした。

 一方、感染対策で昨年に続き福袋をオンラインで販売する動きも続く。松屋銀座(同中央区)は、例年店頭で扱ってきた人気の婦人服の福袋を、今年はネット限定の販売に切り替えた。すでに完売したという。(徳島慎也、山下裕志)

「心の中でご斉唱を」

 明治神宮(東京都渋谷区)では1日、2年ぶりに大みそかから元日にかけての「終夜参拝」を再開した。

 12月31日の午後8時ごろから待っていたという最初のグループは年明けの5分前、本殿の前に進んだ。スピーカーから国歌が2回流れたが、歌う人はいなかった。「マスク着用のまま、心の中でご斉唱を」と案内されていた。

 日付が変わった瞬間、年越しを知らせる太鼓の低音が響き、さい銭の「チャリン」という音、参拝客が手を合わせる音が重なった。気温は0度前後と冷え込んでいた。

 高校時代の友達と2人で訪れた中島慶斗さん(21)は「周りにいてくれる人の健康」を祈った。コロナ禍で、人との関わりはネット上が大半。感染拡大が落ち着き「メシ行こう」と誘ってくれた友達がありがたかった。「何げない日常が続く1年であってほしい」

 夫と子ども2人の4人で訪れた安藤真弓さん(49)は「無事に1年を過ごせたことのお礼にきました」。引っ越しや長女の大学受験、長男の高校進学といった「イベント」が続いた年。「今年も、体調崩すことなく。ね?」と、ベンチコートを着込んだ長男に話しかけた。

 コロナ禍前は年間300万人ほどが訪れていたというが、広報担当者は「コロナ禍前の人出には届いていない印象。寒さや、オミクロン株の拡大が影響したのでは」と話した。(横山輝)

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