「あの花」聖地巡礼きっかけに転職、移住 ファンが祭りの保存に奔走

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上田雅文
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 埼玉県秩父市吉田地域で400年以上の歴史があるとされる椋神社の例大祭「龍勢祭」。毎年10月の第2日曜日に五穀豊穣(ほうじょう)を願い、松や竹で作ったロケット「龍勢」を約300メートル打ち上げる。人気アニメへの登場を機に「聖地巡礼」をするファンが増え、ついに移住まで決めた男性がいる。

 「とう~ざ~い(東西)、とう~ざい。ここにかけおく龍の次第は――」

 昨年11月、秩父市下吉田の市立吉田小学校の3年生約30人が、祭りの口上を詠み上げていた。同小では毎年2月に開く「ミニ龍勢祭」と題した学習発表会でミニ龍勢の打ち上げと口上を披露する。

 子どもたちの指導にあたるのは吉田龍勢保存会のメンバー。その中にひとり、県外から移住してきた人がいた。内海正人さん(36)だ。

 出身は兵庫県たつの市。2016年に熊谷市に移って祭りに関わり、3年前から秩父市内に住んでいる。きっかけは11年にテレビ放送されたアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(通称・あの花)」だった。物語の舞台のひとつが秩父市の吉田地域。登場人物の高校生たちは幼い頃に亡くした仲間の少女を弔うため「龍勢」づくりに奮闘する。内海さんはこの作品で初めて祭りを知った。

 他にも好きな作品はあるが…

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