長野から7大会連続 金3個の日本パラ界レジェンド、集大成の北京へ
41歳。3度の金メダル。
日本パラリンピック界のレジェンド。
ノルディックスキーの新田佳浩は、今なお成長を続けている。「平昌で金メダルを獲得した取り組みは正解だった。ただ、さらにバージョンアップしないといけない」。北京大会は、1998年の長野パラリンピックから数えて、前人未到の7大会連続出場となる。
「変化を恐れず、様々なことに挑戦するのが真のアスリート」
2年前、左足首をねんざした。治療期間に自転車を使った練習に特化したところ、スピード力を示す数値が伸びた。小学5年の長男が入る陸上クラブの練習メニューを、トレーニングに取り入れたこともある。
後輩の練習に付き合うことも増えた。「次のパラアスリートが生まれることがすごく重要。メダルが取れる人と取れない人の違いは何なのかを伝えるのが僕の今の役割かな」
昨夏の東京パラに、心が動かされた一人だ。「パラリンピックを日本の皆様が身近に感じてくれた。いいなという思いと、僕は残り半年しかないんだと」
集大成と位置づけた北京に向け、全てを出し切る準備を続けている。(室田賢)