「世渡り上手」は風評被害? 文武にマルチな才能示した藤堂高虎

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江湖良二
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 名前に「虎」の文字が入る藤堂高虎(1556~1630)ほど、イメージが多彩な武将もいない。「築城の名手」「7人の主君を渡り歩いた『世渡り上手』」「徳川将軍3代の参謀役」――。伊勢国津藩初代藩主・藤堂高虎の姿を探った。

 三重県伊賀市の中心部にある伊賀上野城天守閣には高虎の兜(かぶと)が展示されている。左右に80センチほどの飾り「纓(えい)」が突き出した「唐冠形兜(とうかんなりかぶと)」(県文化財)。津城跡(津市)にある騎乗の高虎像や、「コミック版日本の歴史67 藤堂高虎」(ポプラ社)の表紙絵など、高虎のイメージと強く結びついている。

 高虎は身長6尺3寸(約190センチ)の巨漢だったと伝わる。それでも、こんな兜をかぶって戦場に立ったのだろうか。

 「(兜を贈った)派手好きな…

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