青森市にプチ移住した能町みね子さん 「スーパーが魅力的すぎて」

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構成・土肥修一
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 北から青森、岩手、秋田、宮城、山形、福島。この東北6県を好きになり、関東などから移住してくる人が増えている。なぜ、みんな「みちのく」をめざすのか。「先人」への取材を通し、その理由を探ってみよう。文筆家などとして活躍する能町みね子さんに聞いてみた。

 ――昨年、以前から好きだった青森にプチ移住し、7月から10月にかけて暮らした。

 青森には年1、2回のペースで訪れていて、いつか住みたいと漠然と思っていました。暑いのが苦手で。昨年もどうせ暑いだろうというのと、五輪で東京がピリピリしそう、コロナの波がまた来そうというのがあって、急に思い立って。6月に知り合いに連絡をとって不動産屋さんを紹介してもらい、青森市にいいところを見つけました。

 ――テレビやラジオの仕事で月2、3回は新幹線で東京と往復しながら、青森での生活を満喫した。特に自転車でスーパーを巡るのが楽しみだった。

 スーパーが面白くて、大好きになりました。東京では一人暮らしが長く、外食か買ってくるかの生活でした。青森でスーパーにふらっと入ってみたら、知らない魚が多く、異様に安くて買ってみたくなって。買ってからネットでさばき方を調べました。ホタテやアジ、メジマグロっていう小さいマグロが安く、それもさばいて刺し身にして。東京では絶対しないですね。

 すごく好きな特定のスーパーがあって、そこの魚の売り方が魅力的すぎて。水槽のような容器にニシンやカマスが山積みになっていて。売り方がワイルドで、見に行くのが毎回楽しみ。ほかのスーパーや百貨店の地下も自転車で巡っていました。

「田舎に住むんだ」と言われると違和感

 ――青森が好きになったきっかけは約20年前の大学の卒業旅行だった。

 北海道に行くための通り道の予定だったんですが。少し寂しくて殺風景だけど、ちょっと温かい感じが凝縮されているというか。

 押しが強くなくて、謙虚どこ…

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