第5回あのとき、自分たちも知りたかったこと 高校生が小学生へ生理の教室

会員記事

中井なつみ
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 「みなさんは、ちょうど生理が始まる年齢です」

 「これから長く付き合っていく生理について、不安だったり、困っていたりすることはありませんか?」

 品川女子学院(東京都品川区)の高等部の生徒たちが、画面の向こうにいる小学生とその保護者たちにこう語りかける。昨年9月に開催された、生理に関する知識を学ぶオンライン講座の一コマだ。

 同校の文化祭では、毎年クラスごとにテーマを決めて研究発表をする機会がある。今回は高校1年生のクラスが「生理」を取り上げ、その中で同校の受験を考えている児童たちに向けた勉強会を企画したという。

 講座のテーマは、ちょうど初経を迎える年代と重なる小学校高学年の児童に知っておいてほしい「生理の知識」。月経を経験している、少し「先輩」の高校生たちが、体の仕組みなどの基礎知識や、月経との付き合い方を伝えていった。

 「生理用品には、いろいろな種類があります」

 「月経がつらいときは、ひとりで我慢せず、お医者さんと相談をしてみて」

 「診察にはちゃんと保険が適用されるので、薬の負担も少なくなるかもしれません」

 「ピルのこと、きちんと知っていますか?」

 月経について、「体の仕組み」としてのメカニズムを伝えるだけではなく、これから付き合う上での「リアル」を伝えるよう、生理用品を扱う日用品大手ユニ・チャームの協力を得ながら紹介する内容を選んだ。アイデアを出し合うときに意識したのは「あのとき、自分たちも知りたかったこと」だ。

月経のある女性が平均して約35年も付き合わざるを得ない生理。「個人の問題」として扱われ、正しい情報を得にくいまま当事者が自己解決せざるをえないことも多かった生理をめぐる現状を変えている力の一つは、その当事者たち自身の気付きと行動です。学校やテレビ制作、病院の現場での動きを取材しました。

 たとえば、様々な種類がある生理用品について、ナプキンやタンポンの紹介にとどまらず、具体的な使い方や、実際に使ってみての感想なども紹介するようにした。

 「慣れれば使いやすい」「タ…

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