トヨタ、米国販売でGM超え 「3.11」機に身につけた危機対応力
近藤郷平、三浦惇平
トヨタ自動車が2021年の米国新車販売で、米ゼネラル・モーターズ(GM)を抜き初めて年間トップに立った。原動力となったのは、東日本大震災を機に身につけた部品調達への柔軟な考え方だ。
トヨタの首位を、日米の主要メディアが速報した。米紙ニューヨーク・タイムズは電子版の見出しで「初めて首位に立った海外の自動車メーカー」と評価した。
トヨタの21年の米国販売は、前年より10・4%増の233万台で、得意のハイブリッド車やSUV(スポーツ用多目的車)などが人気だった。一方で、GMは前年より12・9%減の221万台にとどまった。
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