北朝鮮の飛翔体、短距離弾道ミサイルか 北京五輪前に発射の意図は

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鈴木拓也=ソウル、松山尚幹
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 北朝鮮は5日午前8時10分ごろ、北部の慈江道から日本海に向けて短距離弾道ミサイルとみられる飛翔(ひしょう)体1発を発射した。韓国軍の合同参謀本部が発表した。日本政府によると、飛翔体は約500キロ飛び、日本の排他的経済水域(EEZ)の外に落下したとみられるという。

 国連安保理決議に違反する弾道ミサイルならば、昨年10月19日に咸鏡南道新浦沖の日本海から発射した潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)以来。岸田文雄首相は5日、首相官邸で記者団に「昨年来、北朝鮮が連続してミサイルを発射していることは誠に遺憾だ。これまで以上に警戒監視を強めていきたい」と述べた。

 韓国軍は飛翔体の形態や飛行ルートなど詳細は発表していない。ミサイル開発を続ける北朝鮮は昨年、春と秋に少なくとも計7回、短距離弾道ミサイルや長距離巡航ミサイルなどを発射している。

 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記は昨年12月、実質的に権力を継承してから10年を迎えた。新型コロナウイルス対策で続ける中朝国境封鎖の影響などで経済が行き詰まるなか、当面は国内政治に集中する方針とみられる。ただ、正恩氏が出席して昨年末に開かれた朝鮮労働党中央委員会総会では「国家防衛力強化を少しの緩みもなくさらに力強く進める」と確認しており、自衛的な措置だと正当化して、核ミサイル開発を引き続き進めるとみられる。

 2月の北京冬季五輪を前に…

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