65歳が手を染めた詐欺 「この人からはまずい」お袋の面影感じて…

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岩田恵実
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 日が暮れゆく初冬の東京・池袋の街頭で、男性(66)は手のしわを数えていた。5年前に亡くした「お袋」が晩年にやっていたしぐさだ。

 「年を取ると弱気になるね」。職を求めているが、コロナ禍での再就職は若者でも容易ではない。ため息が出た。

 新型コロナウイルスの感染が広がった一昨年4月、清掃の仕事を失った。貯金を取り崩したが、半年でほぼ尽きた。

 昨年6月、家賃を払えず、65歳で初めて犯罪に手を染めた。

 しわが目立つ手で担ったのは特殊詐欺で高齢の女性から現金を受け取る「受け子」だった。結局、女性の家族に見つかって逮捕され、9月に有罪判決を受けた。執行猶予中の身だ。

男性は、生活苦の末に犯罪グループの一員となったいきさつを語り出しました。その現場で見たある光景が「想定外」につながったといいます。

 「だまされ、すぐに現金を準…

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