米やおかずに髪の毛・クリップ… 付属小の給食、異物混入相次ぎ停止

林国広
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 佐賀市佐賀大学付属小学校(豆田幸彦校長)で、給食に異物混入が相次いでいるなどとして、同校が昨年12月6日から給食を停止し、弁当を持参してもらっていたことが分かった。同校を指導監督する同大学教育学部は「今の態勢では食の安全が守れない」と判断しており、給食再開のめどは立っていないという。

 板橋江利也・教育学部長らによると、給食は同小の敷地内にある給食室で調理する自校方式。付属特別支援学校を含め、児童や教職員計約760人分の給食を提供している。

 2020年6月~21年12月、計10回にわたり、米飯やおかずに髪の毛や金属製のクリップなどが相次いで混入した。食べる前に気づくなどして、健康被害は報告されていないという。

 米飯やパンは外部業者から納入していたのを大学生協に切り替えたが、調理では、保健福祉事務所への営業届け出が出されていなかったり、職員の労務管理が適切でなかったりするなど、一部にコンプライアンス違反が確認されたため、給食の再開は当面難しいという。

 板橋学部長は「異物混入の原因は人的な組織の問題だと考え、民間委託を検討している」と話している。(林国広)

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