米議会襲撃事件「民主主義への攻撃」 725人以上を逮捕・起訴

ワシントン=大島隆
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 昨年1月6日に起きた米議会襲撃事件から1年の節目を前に、ガーランド司法長官は5日に同省で演説し、これまでの捜査で725人以上を逮捕・起訴したことを明らかにした。また、「事件は民主主義に対する前例のない攻撃だった」と述べ、改めて事件を非難した。

 ガーランド氏によると、罪状には議事堂への不法侵入や警察官への暴力行為、器物損壊などが含まれる。また、議事進行や警備の妨害を事前に計画した罪でも約40人を起訴したという。議会では当日、バイデン氏が勝利した大統領選挙の結果を最終的に認定する手続きが進められていた。ガーランド氏は「罪を犯した全ての者に責任を取らせる」と述べ、今後も捜査を続ける方針を示した。

 また、ガーランド氏は、一部の州で広がる投票手続き厳格化や選挙結果の監査について、「2020年の大統領選挙で不正があったという根拠のない主張に基づいている。こうした主張は、前政権とこの政権両方の司法機関や情報機関によって繰り返し否定されている」と改めて訴えた。トランプ政権のバー司法長官も選挙後、選挙結果を覆すような大規模な不正の証拠はないとの見解を示していた。

 6日には議会で、当日警護にあたり、亡くなった警察官の追悼などをする式典が開かれ、バイデン大統領も議会で演説をする。また、全米の各都市では市民集会が開かれる。一方、トランプ前大統領は6日に記者会見を予定していたが、4日に中止を発表した。(ワシントン=大島隆