第37回高校生になった鈴木福さん「大学行きたい」 芸能界の仕事のためにも

聞き手・高浜行人
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受験する君へ 俳優・鈴木福さん

 小さいときからずっと仕事をしてきて、勉強と両立するのが大変でした。特に中学のころは野球部の活動もあって、どうしても人より勉強にかける時間が短くなってしまうんです。

 周りはほとんどみんなが塾に行っているのに、その時間もないから自分でやらないといけない。友達に教えてもらったり提出物をしっかりやったりして、定期試験前には一夜漬けみたいにまとめて勉強して、何とかついていきました。それなりに頑張ったと思います。2年前、いま通っている高校の合格をもらいました。

 志望校を決めたのは早かったですね。高校に通いながらどれだけ芸能活動を続けられるかを重視して考えたら、自然と決まりました。推薦なので、試験は面接だけ。事前に中学校の先生に模擬面接をしてもらってマナーや質問内容を学びました。早めに合格が決まったため、周りの子が一生懸命に受験勉強をしていた中で、僕は仕事に集中させてもらうことができました。

 高校生になったいま、その子たちがバイトを始めて、「やっぱり中学の頃からお仕事するのは大変だったんだね」って言ってくれます。そういう意味では、先に仕事の面で経験ができたのもありだったんだな、とは思います。ただ、大学進学とかを考えると、もう少し勉強してもよかったんじゃないかという思いもありますね。今、NHKで英語の番組をやらせてもらってるんですけど、中学の時に英語をもっとやっておけば、いま楽だったんだろうな、とも思います。

 大学には行きたいです。何を学ぶかはまだ決めていないし、確実に行くともまだ言えませんが、新しいことを学べるし、たくさん友達をつくってキャンパスライフを味わってみたい。将来芸能界でやっていくにも、いろんなことを知ってた方がいいと思うので。

 僕の場合は、なるべくずっと芸能界での仕事をしていきたい。それが軸にあって、進路もそれをもとに考えるようにしているんです。

 明確な目標がないけど、まずは進学して将来の選択肢を広げるっていう人も、逆に、具体的な目標があるので、大学にいく必要がないという人もいるでしょう。僕は、先の目標を持つことが、後悔しない選択をするのにつながると思っています。たとえ途中でうまくいかないことがあっても、もう1年頑張って目標への道を開こうとか、こっちの大学でもかなえられるな、とか、切り替えて考える心の余裕が生まれると思うんです。

 春から僕も3年生。受験に向けて計画を立てて、基礎学力を高めたいと思います。特に英語はもっと勉強したい。英語ができるとやっぱりコミュニケーションの幅が広がるし、大学受験にも役立ちますしね。

 ただ、俳優として、今の時期ってすごく大事なんです。その兼ね合いが難しいと、最近特に痛感しています。もう1人自分がいるんだったら、片方は仕事して、もう片方にはめちゃくちゃ勉強させたい、とか想像します。僕の強みである芸能活動を受験でも評価してくれるといいと思いながら、どっちもやるしかないと思っています。

 まだ本格的な受験を経験していない立場ではありますけど、結果がどうなるかは後からしかわからないので、自分を律して、とりあえず今できることに集中しようと考えています。受験する方々、一緒に頑張りましょう。(聞き手・高浜行人)

     ◇

〈すずき・ふく〉2004年生まれ、東京都出身。子役として活躍し、テレビドラマ「マルモのおきて」などに出演。20年4月に高校に進学し、現在2年生。ラジオ番組「中高生の基礎英語 in English」に出演中。

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