第42回ハナコ岡部大さん、受かるはずないからの早稲田 参考書はボロボロに

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聞き手・安井健悟
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受験する君へ ハナコ・岡部大さん

 秋田県内の進学校に通っていました。バスケットボールをやっていて、高校3年のときはキャプテンでした。けがが多くて、トレーナーや整復師の方にお世話になる機会が多かった。それがきっかけで選手を支える側の勉強がしたいと思い、筑波大学の体育専門学群を目指しました。

 学年に320人くらいいて、成績は300番台。周りからは「岡部が大学に受かるはずない」みたいな感じで言われていましたね。1年生のスタートで出遅れて、授業に全くついていけなかったんです。ほとんど外国語を聞いているみたいで、寝てばかりでした。

〈おかべ・だい〉1989年、秋田県生まれ。県立秋田高校を経て、早稲田大スポーツ科学部卒業。お笑いトリオ・ハナコのメンバーとして、「キングオブコント2018」で優勝。連続テレビ小説「エール」などに出演。

 8月に部活を引退して受験勉強を始めましたが、間に合わないと思った。記述問題は全部理解していないと立ち向かえないことが多いですが、センター試験(当時)ならコツとやり方を覚えたら勝負できるんじゃないかと。「4択」にかけて、勉強をしました。

 放課後は夜8時まで友達と図書室で勉強し、家に帰ってからも12時くらいまで勉強。参考書がボロボロになっていくのを見て手応えを感じました。バスケットのときも努力型で、シューズを履きつぶしていました。ページに手あかがついてだんだんと黒くなっていく。それが「よしよし、俺はこれだけやっているから大丈夫」という自信になりましたね。英単語の参考書は一回捨てられたんじゃないかと、かわいそうに思うくらいボロボロになっていた。

 模試では、「何点だった」と周りに言うようにしていました。勉強を始めたばかりだから、グイグイ伸びていくのがめっちゃ楽しくて。点数が伸びた報告をして、「おお!」と言わせる。競争意識をあおることで、勉強にのめり込めたのかもしれないです。

 息抜きは大切だと思う。僕の場合は深夜のバラエティー番組。家で勉強を終える時間は、その日の番組によって変えていました。次の日に友達とよく「あの番組見た?」という話をしていましたね。

 筑波大学の入試では、持久走とバスケットボールの実技があり、持久走で大失敗しました。前半で飛ばして1周目は1位だったんですけど、2周目からバテてしまって。ペース配分を間違えてしまい、途中で「これ落ちた」と思った通り、不合格でした。受験期に全く運動せず、体重が8キロほど増えていた。実技があることを頭に入れて、体力の維持くらいはしておけばよかったと思います。

 結局、併願していた早稲田のスポーツ科学部に現役で合格しました。小論文があったので、国語の先生に課題を出してもらった。先生は「岡部がこんなにやる気になったのか」と言ってくれて。漫画みたいですけど、先生の授業でよく寝ていて、黒板消しで頭をたたかれたこともあった。それなのに一緒に対策してくれました。

人生で一番頑張った

 大学はとにかく自由な場所で…

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