「CO2が好きでたまらない」 Z世代の東大化学者は火星を夢見る

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聞き手・香取啓介
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 地球温暖化の元凶とも言える二酸化炭素(CO2)。

 この物質に小学4年で魅せられ、大気中からの直接回収(DAC)装置の開発や、回収したCO2から燃料を作る研究に没頭する若者がいる。

 東京大工学部3年の村木風海さん(21)だ。スーツケース大の小型DAC装置「ひやっしー」を生み出した村木さんが考える温暖化対策と2050年の未来とは。

 《きっかけは1枚の写真だ。小学4年生のころ、祖父からプレゼントされた英国の物理学者スティーブン・ホーキングの小説に、火星で撮影された青い夕日の写真が載っていた。

 「心が震えた」。この夕日をこの目で見たい。火星移住を夢見た。調べ始めると、火星の大気の95%をCO2が占めるということを知った。

 人が住めるようにするには、これを集めなくてはならない。興味はCO2にうつった。

 地球の温暖化問題を解決しつつ、火星に行く研究の両立を思いついた》

 ――「ひやっしー」の開発はどのように進みましたか。

 環境問題にはやはり一人一人…

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