東京都内の新型コロナウイルスの1週間平均の新規感染者が1週間で約3倍になったことが6日、東京都のモニタリング会議で報告された。感染力が強いとされる変異株「オミクロン株」への置き換わりが急速に進んでいることも報告され、専門家は増加率について、「これまでに経験したことのない高い水準」とし、「オミクロン株による急速な感染拡大に警戒する必要がある」と警鐘を鳴らした。
会議で示された資料によると、5日時点の都内の新規感染者数(1週間平均)は135人と、前週(昨年12月29日時点)の44人の308%に急増。これまで週平均の新規感染者数の増加率は第5波の8月下旬以降、前週並みの100%前後で推移してきたが、年末年始を挟んで感染が急拡大している。
オミクロン株については、都健康安全研究センター(健安研)が判別のため実施しているPCR検査の状況が公表された。1月3日までの1週間でオミクロン株の「疑い」があるとされた割合は44・6%で、前週の9・1%から急増。都内で初めて確認されてから3週目で4割超となり、このペースはアルファ株より11週、デルタ株より8週早いという。
東京都では5日までに計72人のオミクロン株感染者を公表しているが、専門家は「置き換わりが非常に早く、早い段階で感染の主体になることが想定される」と指摘した。
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